ABU 6000 70年記念モデル
フットナンバー04384 アブ アンバサダー 6000C 70th アニバーサリーモデルです。
1994年製でしょうか?
このリールは愛知県のカニエのポパイで15年程前に雷魚用に購入した中古リールです。クラッシックなデザインに即バイトしてしまった思い出深いリールですが、なかなか雷魚は釣れず、10年程使用せずに保管しておりました。
その後、1年程前にリール屋ピカレスクさんでピカチューン(コグホイールとレベルワインダーにベアリング2個追加)とOHをしてもらい、再び息吹を吹きを取り戻しました。
タイのアマゾンBKKで、ピラルク、アリゲターガー、レッドテイルキャットフィッシュらを釣り上げてきた頼もしいリールです。
しかし、最近このリールの調子が悪いです。
先入観で、アブはタフで丈夫なリールと思い込んでおりオフト雷魚 ハ〇粋強にこのリールをセットし、PE10号 137lbを巻き、AmazonBKKで怪魚相手に強引なやり取りをしていたのが原因かと思います。
更に悪い事に、ドラグワッシャーをハネダクラフトの強化版に交換し、調整幅が広がった為調子に乗ってかなり強めのドラグで使用しておりました。それがリールに高負担をけけていたと思われます。
ハンドルを回すと、ゴリゴリとした振動のような感じが伝わってきます。ギアが明らかに調子が悪い様に見受けられます。いわゆるゴリ感ですね。
分解し、ギア周りを見て確認し、パーツクリーナーで洗浄後、IOSギアグリスを塗って再度組み上げました。
結果は、ほとんど変わらずで私の様な素人には打つ手無しといったところです。
そこで、グーバーリールワークスさんにプロのオーバホール依頼を致しました。
見た目は何とも無い様に見えますが 、
以下
グーバーさんからのコメントです。
[アウトでした メインギヤ ピニオンギヤ ギヤシャフトは交換です 交換に伴いベアリングも交換です
フレームもカシメが飛んでガタガタのグラグラです。フットも曲がってます
強化ドラグワッシャーの効果が効いて、力がついて行かずに壊れてしまった感じです。
一度抜けてしまったフレームのカシメは、打ち直ししておりますが、強度が増している訳ではございません。
同じような力が掛かれば再度壊れてしまいますですので 今回は出来れば滑って欲しく思い、ドラグワッシャーにグリスを、、、
気持ちだけの不確かな抵抗ですが・・・
とこの様にボロボロの状態でした。
OH詳細は下記アドレスで見て下さい。
http://blog.goo.ne.jp/goober_goober/e/cb4f6ca13175bb4dca5c650574d97498/
グーバーさんは作業内容を全てメールで連絡してくれ、何がどう悪く、何を直したか非常に明瞭です。
終了後の状態といいますと、快調そのもの。巻きごこちは滑らか、飛距離も明らかに伸びております。
軽いキャストでも、ぶっ飛んで行きます。またキャスト時の音も静かになりました。
漫画湾岸ミッドナイトで、酷使された悪魔のZのエンジンを主人公自らOHしたシーンを思い出します。特別な事はせずに、分解、清掃、故障箇所、寿命の来た部品交換、クリアランス調整、精密組み上げでエンジンの持っている性能を100%引き出す。
グーバーさんのOHはまさにそのような匠のチューニング(調律)です。
最高です。
アブ 6000C 改は100%の状態に蘇りました。
これからは、怪魚相手でもドラグで労りながら使って行きたく思います。
ありがとうございました。