セラミックボールベアリング
ウキペディアによると
セラミックスまたはセラミック(英語: ceramic)とは、狭義には陶磁器を指すが、広義では窯業製品の総称として用いられ、無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体を指す。
簡単にいうと、お茶碗などに使用されているような陶磁器がとても固くなって壊れにくくなったものです。
陶器のようなものなので、当然海釣りで使用しても錆びないという大きなメリットがありますので、海釣りにはいいですね。
現在、リール用に販売されているセラミックボールベアリングは大きく3種類あるかと思います。
フルセラミック ジルコニア製
真白な、フルセラミックBBがジルコニアでできたボールベベアリングです。
ジルコニア製は、ステンレスよりは少し軽量で、硬度は高く、耐熱性はステンレスよりはるかに高く、錆びないのでオイル無しで使用できます。
また、フルセラミック製のBBの中では、少し値段が安いのがいいです。
重さは1.1g少し軽いかな。
フルセラミック 窒化ケイ素製
窒化ケイ素製は、見た目が、黒色なのが特徴です。とても軽量、ジルコニア製よりはるかに軽量です。
また、耐熱性はジルコニア製と同程度あり、硬度はジルコニア製よりもさらに硬いです。
錆びなく、軽く、耐熱性があり、とても固いのが特徴です。
当然オイルレスでの使用も可能。
その為、ジルコニア製以上にベイトフィネス向けのBBとなります。
重さは、何と0.67g。
とても軽い!
セラミック、ステンレスハイブリットタイプ
セラミックボールベアリングというと、このタイプが多く販売されているかと思います。
玉は、セラミックでできていますが、そのほかのパーツはステンレス製となっております。
セラミックはステンレスより軽量なので、特に黒い色の窒化ケイ素でできたセラミックはかなり軽く
小さな力でも回転しやすいので、軽量ルアーをキャストするベイトフィネス用のセラミックボールベアリングに良く
使われています。
ヘッジホッグスタジオさんのAIRなどがこれに該当します。
このBB、オイルレスで回してみると、とてもよく回ります。
回転も超スムーズ。
高いだけのことはありますね。
ステンレスを使用しているので、錆びる懸念があるので、オイルを注油して使用するのが一般的です。
重さは1.78gと超重いです。
小粒なセラミック玉の為、外輪が大きくステンレス製なのでどうしても重くなってしまいます。
ステンレス
Stain(汚れ、キズ)
Less(少ない)
Steal(鋼)
と英語で表記します。
簡単に言うと、錆びにくい鉄です。
錆びにくいので、当然塩水につけたりしていると錆びてしまいます。
また、セラミック程耐熱性に強くないので、オイルを注油しないで使用していると焼き付いてしまう懸念があります。
その為、ステンレスボールベアリングをオイルレスで使用する方はあまりいないかと思います。
メリットは、安価なので、例えばミネベアさんのBBですと 200円程で買えてしまいます。
使い捨て感覚で、海釣りでガンガン使用するのもありかもしれません。
重さは1.26g。
これが、基準となる重さですね。
セラミック
セラミックは、陶器のようなものでできているので、錆びることはありません。
その為、フルセラミックボールベアリングは海釣りに適していると思います。
また、軽量で、耐熱性に優れているので、オイルを注油しなくてもベイトフィネス程度の用途では
使用可能です。
オイルレスで使用できるということは、オイルの抵抗がなくなるので、ボールベアリング本来の性能を発揮して使用することができます。
オイルによる抵抗
オイルによる抵抗がどの程度なのかを簡単な実験をしてみました。
まず、パーツクリーナーで入念に、ボールベアリングに付着しているオイル、グリスを完全に取り除きます。
この状態で、ボールベアリングを回転させてみます。
このボールベアリングはヘッジホッグスタジオさんのAIRという、ステンセラミックのハイブリッドBBで、フリーの状態でとても良く回転するBBです。
約63秒ほどとてもスムーズに回転しました。
このBBに、高性能リール用オイル、IOS-01オイルを注油して、同じように回転させてみると、
何と、4秒ほどしか回転しません。
つまり、オイルが抵抗となり63秒も回転していたBBが、4秒しか回転しなくなってしまいました。
錆び、焼き付き防止のために注油したオイルですが、BBの回転性能をスポイルしています。
オイル無しで使用するのが、本来のBBの性能を100%発揮できるといえます。
オイル無しで使用できるフルセラミックボールベアリング
そこで、フルセラミックボールベアリングの登場です。
オイル無しで使用できるので、BBの本来持っている回転性能を100%発揮できます。
逆にセラミックボールベアリングにオイルを注油してしまうと、そのメリットは半減してしまいます。
ただの、錆びなく、軽量なボールベアリングになってしまいます。
しかし、ジギングなどの回転性能はあまり関係ない釣りの場合、錆びないというメリットのみで使用するのもありかもしれません。
ですが、やはり、ベイトフィネスで軽いルアーをストレス レスでキャストするのに使用したいですね。
オイルレスフルセラミック ボールベアリング デメリット
デメリットとしては、
1:価格が少し高いです。
香川塩ビ工業さんで購入したジルコニア生フルセラミックボールベアリングは1個2200円程
ANYさんで購入すた窒化ケイ素製フルセラミックボールベアリングは1個3000円程。
ミネベアさんのステンレス製と比較するとかなり値段が違います。
2:音がうるさい
ジルコニア製は案外と、さほどうるさくは感じませんでしたが、窒化ケイ素製フルセラミックはかなりのノイズがします。
このノイズが気になる方は、やめた方が良いかもしれませんが、気にならないのでしたらこのボールベアリングは最軽量で
とても高性能であると思います。
最後までありがとうございました。
YouTubeでもセラミックボールベアリングについて投稿していますので、よろしければ覗いてみてください。