パイロット111でのカバー攻略
タイのパイロット111はとても釣るのが難しくて有名ですが、バラマンディ、チャドーが比較的口を使いやすくなる方法に、岸際のカバー回りを攻める方法があります。
特に、カバー下にはバラマンディやチャドーが潜んでおりカバー下で警戒心も薄く、食い気のある魚たちが多いです。
その為、朝夕は特に捕食音が多いのですが、昼間でさえ捕食音が聞こえてきます。
カバーに隠れたティラピアや、草の上によくトンボがついているのですがそれらを捕食していると思います。
当然、カバーではスナッグレス性能が求められ、その代表格としてはフロッグがあげられます。
私もよくフロッグを使ってカバー回りを攻めています。
しかし、中々魚が乗らないのが実情です。
理由としては、元々バラマンディは捕食が上手くなくフロッグにアタックしていてもフロッグが口の中にないケースが多々あります。
また、何時も使用している、アマガエルは雷魚用に改造され、とても強靭なフックがついており、サイズも小ぶりなのですがたとえ口の中に入ってもそのまますっぽ抜ける事も多々あります。
これはフックがハードルアーのようにむき出しではないのが原因です。
スナッグレス性能とフッキング性能が両立したらとよく思いましたが、そこでハードルアーの改造です。
フックはむき出しだがスナッグレス性能もそこそこ有るフロッグのような使い方の可能なハードルアーです。
ヘドン ベビーザラの改造
ヤフオクで落札した、ベビーザラを今回は改造します。
ベビーザラは小ぶりで、捕食の下手なバラマンディでも捕食し易いサイズ感が良いですね。
改造にあたり、今回アマゾンで買い揃えた各パーツです。
タイに住んでいるので、なかなか店に行きパーツを見定めることはできないので使えそうなパーツを数点アマゾンで購入してみました。
先ずはおなか周りのネジを緩め、純正のまったく使い物にならないフックを外します。
アメリカンルアーの純正フックでは、バラマンディには全く歯が立ちません。
テールのフックは手で回すと緩んで外すことが出来ます。
外すと、このようなヒートンにフックが装着されており、このフックを外すのが結構大変です。
外し方は、ペンチ2本を使用して、1つはヒートンを固定し、もう一方でヒートンを捻じ曲げ隙間を作ります。
今回の改造ではこの作業が一番大変ですね。
このように、無事フックが外れます。
そして、テールのヒートンにボールベアリングスイベルを装着します。
今回はエバーグリーンさんの#0の一番小さいスイベルです。
ヒートンに装着後はコロラドブレイドを装着します。
日本の部品屋さんのコロラドブレード#4 ゴールドです。色はお好みで良いかと思います。
装着したら本体に取り付けです。
そしてフックを装着します。
今回はオーナーのダブルフックを使用します。
サイズは#2が丁度良いサイズでした。
しかし、アメリカンフックよりはかなりマシだが、バラマンディにはドラグを緩く対処しないと、直ぐにフックを曲げられそうです。
見た目通り、トリプルにはないスナッグレス性能が期待できます。
おなかのフックはネジを締めるだけでとても簡単に装着できます。
今回はこのクリアータイプのみスイッシャー仕様にしてみたく思います。
アイを外して
この部品でスイッシャーをサンドイッチにします。
アイのネジは非常に短いので、緩まないようにこのようなネジ専用接着剤を使用します。
少量をネジに付けます。
そして本体に差し込みます。
スイッシャーが回転するためには、あまりきつく締めれません。その為にもネジ用接着剤は必要ですね。
これでとりあえず組立完了。
同じ要領で、赤ヘッドのザラも改造です。
こちらは、スイッシャーは無いバージョンに改造です。
水中姿勢
早速、水中姿勢をチェックしてみることに。
ほとんど垂直立ち状態ですね。
#4のコロラドブレードが少し重すぎたかな?
しかし使えないレベルではありません。
何か面白くないのでもう少し修正を加えることに。
再改造
手持ちの#2のコロラドブレードがありましたのでこちらにチェンジです。
スイベルはなくし、直接ヒートンに装着です。
サイズの小さなコロラドブレードにスイベル無で直接ヒートンに装着してみることに。
そして、水中姿勢をチェック
少しだけ尻下がりでよい感じです。
そして水の中でルアーを動かしてスイッシャーが動くかどうかをチェックしてみることに・・・
しかし、ペラはまったく動きません。
何故動かないのか?????
他のスイッシャールアーを観察していると、ペラには角度がついております。プロペラ機のプロペラのように角度がこのペラにはついていないことに気づき、手で曲げてみると簡単に角度が付きました。
そして水の中で動かしてみると、見事ペラは回り良い感じになりました。
次は赤ヘッドザラのコロラドブレードを変え、水中姿勢を調整します。
#4は#2と比べるとかなり大きいですね。
こちらは、スイベルを装着してコロラドブレードが回転するようにしました。
結果、水中姿勢は丁度いい感じになりました。
一応これにて作業完了です。
タックル
組み合わせるタックルはもちろんスミススーパーストライクとオールドアンバサダー5000です。
ラインはPE3号
パイロット111 タイランド実釣報告
この様な岸際のカバーを攻めます。
赤ヘッドのベビーザラはいい動きです。
スナッグレス性能もマズマズです。
数回バラマンディのアタックがありましたが、残念ながらフッキングには至りませでした。
透明ベビーザラはトゥイッチするといい感じですが、普通に巻くとなんとボディ全体が回転してしまいます。
そこで、コロラドブレードにボールベアリングスイベルを付け対策できました。
へドンルアーを改造して釣をするのは楽しいですね。
最後まで有難うございました。