海釣り後、ベイトリールはどう洗う?
皆様、海釣りで使用したベイトリールをどの様に洗ってますか?
メーカーさんは水道水で、ジャバジャバ洗って下さいとの事です。
しかし、村田基さんは”水の中に入れて数秒ハンドルをまわして洗っても問題ない”と申しております。
どちらが、正確なのでしょう?
実際、ベイトリールの場合は海釣りをしたらリールの隙間にも塩水が入る訳で、しっかりと塩抜きをしたいですね。
私は村田基さんを信じて、4回海釣りに行き、毎回水の中にリール浸けてハンドルをグリグリ回しました。
海釣りで使用したリールは下記2台。
アブ アンバサダー7000C
アブ ガルシア ビッグシューターWM60-L
新旧アブリールです。
アブ 7000Cの場合
4回の海釣行後、少し中身が気になり開けてみました。
中を開けてビックリ‼️
メインギア側のカップのグリスが完全に乳化してしまい、グリスが白っぽくなっていました。
アンバサダーは水が侵入した際に、水が抜ける穴がありません。
その為、グリスが水を吸収して乳化してしまいました。
グリスは水を弾くと思っていましたが、長時間グリスが水に浸かると水を吸収してしまいます。
そして、色が白っぽくなってしまいます。
こうなると本来のグリスの性能は発揮されません。
特にお湯は、塩も良く落としますがグリスを乳化し易くする様なのでお湯は厳禁です。
パーツクリーナーで、乳化したグリスを落としIOSグリスを塗り復活です。
アンバサダーは水抜きの穴がないので、洗浄後はカップを固定しているビスを緩めるとそこから水が抜けます。
下記写真マイナスビス三箇所。
下記マイナスビス二箇所
アンバサダーの場合は、水洗いしたら必ずビスを緩める水を抜かないといけませんね。
いい勉強になりました。
ビッグシューターWM60-Lの場合
このリール、アンバサダーの様に簡単に分解出来そうにないので分解図を片手に分解してみます。
紙の上に、外したパーツを順番に並べて組み立てる時にわからなくならない様にします。
アブのリールですので、構造はアンバサダーに似てますね。
以外と簡単にメインギアに辿りつけました。
開けてビックリ、アンバサダー7000とは違い純正グリスは乳化してません。
このままでも使用できそうな感じです。
水抜き用の穴が三箇所あるので、乳化する前に水は流れていったのでしょう。
メインギアとは反対側のカップにも穴があります。
アンバサダーと同じ様に使用し、水に浸けてハンドルをグリグリ回して洗いましたが随分と差があります。
せっかくですので、メインギアにはパーツクリーナーで洗浄し、IOSギアグリスを塗っておきました。
流石、IOS グリスです。
グリスアップ後は巻き心地が良くなりました。
結論
自分で分解洗浄可能な方
リールの構造と、分解出来るスキルがあるかによって変わってくるかと思います。
私は、アンバサダーとビッグシューターに関しては、自分で分解洗浄できます。
その為、今後も村田基さんの様に水に浸けてグリグリハンドルを回して洗って行こうど思います。
分解に自信のない方
アンバサダーの様に水抜き用の穴がないリールはグリスが乳化するリスクがあります。
自分で分解洗浄する自信がないなら、軽い水洗い程度にしておいた方が良いのではと思います。
水抜き穴があるリールは水に浸して洗っても良いかとは思います。
しかし、若干グリスが流出するかもしれないなで、メインギア近辺にはスプレー式のグリスでも良いのでマメにグリスを塗りつけた方が良いかと。
ビッグシューターの場合は下記ビスを外すと、
メインギアが見えてくるので簡単にグリスを塗る事ができます。
ここの穴からグリスを塗る事ができますね。
最近のリールは良く考えられてますね。
最後までありがとうございました。