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アンバサダー2500C ベイトフィネス仕様
待ちに待ちました。ついにアンバサダー2500Cベイトフィネス仕様のリールが届きました。アベイルさんのスプールが品切れのため作業に取り掛かれなかったのが原因で、実に3カ月待ちでした。
ベースは1998年製と思われるアンバサダー2500C、比較的新しいマミアOP時代のアンバサダーですが新しいとは言っても20年前のリールです。
ハンドルが逆回転しないIARという機能のあるモデルです、程度のよさそうな商品をヤフオクで落札しました。
ノスタルジアという、昔を懐かしむ意味合いの込められたネーミングがつけられており、ノスタルジアレッドです。
1952年登場したの真紅のレコードアンバサダーを懐かしんだ復刻版2500Cです。
このレッド以外にも、ノスタルジアグリーンもあります。これは1974年製ノ5000Dのグリーンを懐かしんでいるのかな?
この軽量ベイトフィネスには不向きなアンバサダーで最新のベイトフィネスに太刀打ちできるリール作りを、いつものグーバーリールワークスさんにお願いしました。
菅釣り、渓流で2gのスプーンをストレス無く投げられるようにしてほしいという無理難題が依頼内容です。
グーバーさんから色々アドバイスを受け下記様な改造をしてもらいました。
改造個所
アベイル マイクロキャストスプール AMB2520R
超々ジュラルミン製で大幅な重量軽減をしております。このパーツが一番軽量ルアーを投げるためには効果的なパーツです。初速の出にくい軽量ルアーは回転箇所は軽ければ軽いほど投げやすくなります。逆に重いルアーは初速が上がりすぎて不向きとなります。
純正品17.7g→アベイル 品5.7g
12gの軽量化。
アベイル 2ボールベアリング 軽量コグホイール
2ボールベアリング化で回転抵抗を減らし、さらに7本スポークで肉抜きをして軽量化しております。このような回転にかかわる個所の地味な軽量化が軽量ルアーには効果的のようです。
車のレーシングカー作りと同じで、地道な軽量化が総合的に能力UPに繋がります。
アベイル ULレベルワインダー25C
純正対比1/3まで軽量化しております。アブ アンバサダーはレベルワインダーとスプールが常に連動しているのでここの軽量化は効果的、さらにPEラインの使用にも耐えられるようにガイドは浸炭処理という特殊な加工を施しており、なめらかに糸が出てゆくように工夫されております。
純正12g → アベイル品 3.8g
8.2gの軽量化
アベイル ハイスピードギアセット
渓流では流れのある場所での釣りとなるため、ギア比は高い方が有利です。
その為このハイギアセットで6:1とアンバサダーにしてはかなりのハイギアとなっております。
超々ジュラルミン製と、真鍮製がありますが、私は真鍮製です。
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アベイル 1ボールベアリング 13462ピニオンブッシングBB
軽量ルアーをキャストするのには関係ありませんが、このパーツを変えることで、クラッチを切り易くなり、さらにベアリング化することでリトリーブ時の巻き心地をなめらかにする効果があります。
アベイル マイクロキャストブレーキ
渓流では、写真撮影時は川の中で魚と一緒にタックルを写したりしますので、リールが良く水に濡れる状況となります。その為濡れても安定してブレーキが利くようにするためにはノーマルの遠心ブレーキでは役不足です。
純正の遠心ブレーキでは、濡れた際の性能が安定しないので濡れても安定したブレーキ性能のあるマグネットブレーキ化しました。
アンバサダーでマグネットブレーキとはピンと来ないのですが、ここは性能重視で致し方ありません。
見た目にはわからないので問題ないでしょう。
最近では、PEラインに対応したマグネットブレーキまるので、PE使用の方はそちらの方が効きがマイルドで良いかと思います。
ABU純正ベアリング仕様ウオームギア、レベルワインダーチューブ ボールベアリング2個
このセットにはABU純正のステンレスボールベアリング1個、MNB社製のステンレスボールベアリングが付いてきます。ここはキャスト時にコグホイールと一緒にスプールと連動するので、回転抵抗を減らすボールベアリング化は効果的です。
最近では、アルミ製の軽量版がアベイルさんから出ていますのでそちらもより良いかと思います。
ヘッジホッグスタジオ AIRセラミックベアリング 2個
オープンタイプのいかにも摩擦抵抗の少ない軽量ルアーに適したベアリングです。セラミック製で、軽量ルアーをキャストするのに向いているようです。
ハネダクラフト ミラーフィニッシュショートS字ハンドル with クリアーディープレッドノブ
ハネダクラフトさんの、カッコイイミラーフィニッシュハンドルを装着しました。ショートタイプで、2500Cにはサイズ的にバッチリ合います。
ノブはクリアディープレッド、これはウッドのような色相で、クラシカルなアンバサダーによく合います。
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アルケミーオイル
今回はこのベアリングに推奨されているヘッジホッグスタジオのアルケケミーオイルウルトラライトも合わせて購入し注油しました。
揮発しにくいサラサラのオイルで摩擦抵抗が少なく、軽量ルアーにはうってつけのオイルですね。
山豊テグス レジンシェラー PE 1号(14.5lb) オレンジ
せっかくスプールを軽量化しても、フロロの様な比重の重たいラインを巻いてはその効果も相殺されてしまいます。ラインで比重の軽いPEがベイトフィネスには向いていると思い、PEを巻きました。
フロロカーボンラインで30mのみ巻く手もあるのですが、大物も狙いたいので75m巻にする為、やはりPEラインしか選択肢が無くなってしまいました。
この山豊テグスのレジンシェラーはPEなのですが、非常にハリがありPE特有のクタクタ、フニャフニャした感じがありません。
ナイロンラインのような感じで、細いPEラインですがベイトリールには扱いがし易そうです。腰が無いラインですとバックラッシュした際に元に戻すのが非常に大変で、ロッドに絡まった時も大変そうですからね。
また、色はオレンジで視認性がよさそうな点もGOODです。
さらに価格もさほど高くない点も消耗品のラインには良い点ですね。
総評
ここまで改造するとパーツ代金とチューニング工賃でのみでアルデバランが楽に購入でき、さらにおつりが来てしまいます。
古いリールを現代のリールに匹敵するように改造するのには致し方ないのですが、おそらくこれだけ改造してもアルデバランには性能では劣るかと思います。
アルデバランのような最新ベイトフィネスには全く興味が無いため、アンバサダー好きの私としてはアンバサダーでなくてはいけないのです。
魚を釣る事が仕事であるプロではないので、好きなリールであくまで趣味として魚釣りを楽しめればと思います。
肝心の、巻心地は、少しノイジーで音が大きいですが非常に滑らかに巻けます。家の中で軽くキャストしてみましたがよさそうな感じです。3
YouTube動画で詳しく紹介していますのでよろしければ覗いて見てください。
最後まで有難うございました。