GT用パックロッド探し
スピニング用GTパックロッドが欲しくなり、物色していました。
必要最低条件としては、スーツケースに収まる事です。
有名どころのシマノ、ダイワ、ゼナックのロッドはいずれも3ピースで、仕舞寸法は90cm以上とスーツケースに収めるには大きすぎです。
スミスさんからはOLP-S76XH/C4 という、GT、クロマグロ対応の4ピースロッドがあり、このロッドにしようか相当悩んでいました。
仕舞寸法は70㎝、重さ418gで、スーツケースには収まるサイズです。
しかし、ロッドの長さが7.6フィートと少し短いです。
飛距離も重視したかったので、やはり8フィート以上は欲しいと思っており、なかなか購入を決断するには至りませんでした。
トランスセンデンス
そんな折、インターネットで調べていると、トランスセンデンスという聞きなれない会社から、ラウラウ(LauLau)というGT対応のロッドがあることを発見しました。
しかし、トランスセンデンスって何?という感じでした。
さらに調べると、キングオクトパスから販売権を譲渡された会社とのこと。
キングオクトパスは、怪魚用のロッドを販売している会社であることは知っており。
役員に、怪魚ハンターの沖山朝俊さんが名を連ねている会社です。
キングオクトパスなら知っているし、怪魚に強いイメージでしたので、検討することに。
そして、購入。
SPEC
ブランクスは4ピースで、とてもコンパクトになります。
仕舞寸法は52cm。
1st、2nd 、3rdセクションはカーボン地いクリアー塗装されているだけで、塗料は塗られていません。
おそらく、少しでも軽量化し、先重り感をなくすためと思われます。
4thセクションは黒の塗料でしっかりと塗装されています。
1stと2ndはキャスト性能と、遠投性能を重視したブランクス。
3rdと4thセクションはリフティング性能を重視したブランクス。
マルチピースなので、セクション毎に特徴を変えられるのがマルチピースロッドのメリットの一つですね。
全体的に、とても厳ついロッドです。
ヘビーカバーで使用する、雷魚ロッドと同じような厳つさです。
スピニングロッドですが、雷魚釣りに使えそうです。
最大リフト重量は15kg。
最大ドラグは10kg。
あまりドラグが強いと、人間が壊れそうですね。
GT、クロマグロ,ヒラマサ、100kgオーバー巨大ナマズを対象にしているので、必然的に厳つくなります。
ガイドは、チタンにSICガイドで、竿先以外、すべてWフット、Wラッピングです。
とても大きなガイドで、太いPEラインとリーダーを結束してもスムーズにラインが出てゆきそうな感じです。
ブランクスとガイド合わせて、実測重量は約180gでした。
なんとグリップは2本
このロッド、グリップが2本付いてきます。
1本は、普通のグリップ。
もう1本は、2分割でき、分割後はとてもコンパクトになるグリップです。
普通の分割でいないグリップは、軽いのですが、長さが77cmあり、大き目なスーツケースに難とか収まるサイズ。
一方、分割可能グリップは、分割すると53㎝ほどに短くなり、飛行機の機内持ち込みもできてしまうサイズです。
素晴らしい携帯性ですが、1点問題があります。
それは、ズバリ 分割式のグリップは重すぎます。
金属パーツで継ぎ目が構成されているので、強度面を考慮して重たくなってしまったと思います。
グリップだけで400gほどあるので、よほど携帯性を重視する方以外は、あまり使用する出番は少ないのではと思います。
しかし、私は例外的にこの重たいグリップのほうがありがたいです。
使用するリール
一般的に、このクラスのGT、マグロ、ヒラマサを狙う方は、シマノで言えば、ステラ、ツインパワーの14000番以上のリールにPE8号を200m巻いて使用します。
これらリールはとても重たく、重量は650g以上です。
当然ロッドの開発でもこれらリールを前提に開発されていると思うので、この重たいリールにバランスが合うように設計されているかと思います。
分割できないグリップに、14000番以上のリールを装着すると、タックルバランスが良く、先重り感もないでしょう。
しかし、軽いリール、例えば6000番クラスの400g程度のリールの場合は、リールが軽すぎて、分割できないグリップでは
タックルバランスが悪くなり、かなり先重り感が強くなります。
その為、このような比較的軽いリールを使用する場合は、分割式の重たいグリップが丁度バランスが取れて、先重り感が無いセッティングとなります。
私は、このロッドにオールド アブ カーディナル77Xを装着して使用する予定です。
リール重量はライン込みで約420gですので、重たい分割式のグリップが丁度いいバランスです。
今後、ステラ14000番に目覚めるようなことがあれば、軽い分割できないグリップを使用することになるのでしょう。
携帯性
分割グリップをの場合ですと、機内持ち込み可能なサイズになります。
このサイズならどこに行くにも、お気軽に行けます。
分割できないグリップは、少し長いので大き目のスーツケースに収納することとなります。
何とかスーツケースに収まるので、大きなスーツケースを持っている方なら特に問題はないかと思います。
このロッドはGTまで対応できるにもかかわらず、携帯性に優れている点が、最大のメリットかと思います。
実釣印象
GT釣りにプーケットに行き、ルアーをキャストしてきました。
残念ながら、このロッドではノーフィッシュでした。
キャストした印象は、80g~100g前後が気持ちよくキャストできます。
200gクラスになると、”よっこらしょ”といった感じで、キャストはできるが快適ではありません。
物干し竿のように、ガチガチな印象はなく、少し柔らかめなような気がします。
ルアーを操作していても、疲労感は少なく初心者には扱いやすい感じがしました。
最後に
怪魚ハンターが開発に携わったGT対応の厳ついロッドが、機内持ち込みできてしまう携帯性で、とても時代にマッチしたロッドであると思います。
このロッドで、モンスターを仕留めたく思います。
YouTubeでもこのロッドを紹介していますので、よろしければ覗いて見てください。
最後までありがとうございました。