SVANGSTAモデル
アブ アンバサダーでSVANGSTAという文字が刻印されたモデルがオールドアブにございます。
このSVANGSTAって何?と思うかもしれませんが、以下ウキペデイアより引用
「1921年にスウェーデンのスヴェングスタ(Svängsta)において、ABウルファブリケン社(AB Urfabriken)として創業。」
というように創業した記念すべき町の名前のようですね。
1971年以前のOLDアブに刻印されております。
この刻印があるだけでとても古いアンバサダーという感じがしていいですね。
今回このスヴェングスタモデルのかなりの良品5000C(ケース付き)をヤフオクで落札する事が出来ました。
波型リムでとってもクラシカルな雰囲気で最高にCOOLなモデルです。
この時代のアブの方が、現行品よりもコストをかけているような気がします。
例えば、
・レベルワインダーの形状が球形で研磨している。
・笠つきスクリューも研磨している。
等々です。
その為個人的には1970年前後のアンバサダーが一番の好みです。
フットナンバーはスムースタイプ(ツルツルは1972年以前に採用されていたフット、それ以降は現行品含めチェッカー入りのタイプ)です。
152106と刻印されております。
私にはまったく整合性が無いようにしか見えませんので、製造年が良く分かりません。
しかし、SVANGSTA刻印なので1966年~1971年に製造された個体で間違いなさそうです。
5000Cの場合、下記4条件で 1966から1971年製造になるようです。
・波型リム
・6ケタスムースフットナンバー
・笠つきポリッシュキャップ
・SVANGSTA刻印
OH、調整、チューニング
上記パーツを、何時ものGOOBER REEL WORKSさんへ組み込んでもらい、OHとチューニング
プラス
ハネダクラフト ミラーフィニッシュハンドル
プロショップ藤岡 ベースドラグワッシャー No.3902
プロショップ藤岡 ドラグワッシー No.3903
上記パーツを自分で組み込みました。
分解して、IOSオイルを注油しながらチューニング箇所を見てゆきましょう。
レベルワインダーにはアブ純正で、ファクトリーチューンに使用されているのと同じものと思われるパーツを組み込み。
両サイドに2個のボールベアリングが装着されております。
こちらの写真はレベルワインダーの片方のボールベアリング。
コグホイールにもアブ純正ベアリング内蔵コグホイールを装着。
両軸についている、純正のベアリングは状態が良かったのでOHしてそのまま使用です。
そしてキャスティングに一番効果の高い、アベイルの軽量スプール。
ここの重量軽減が一番軽量ルアーのキャスティングに影響しますよね。
なんせ、アンバサダーは軽量ルアーがとてもキャストしにくい欠点を持っていますから・・・。
Amazonで気軽に買えるのがいいですね。
そして、今回ヤフオクで購入した3000円程のハイギヤセット。
アメリカ製でメインギアは色が黒いです。
なにやらや、怪しい雰囲気のハイギヤセットですが値段が安いですね。
これを組み込むことで、前近代的な3.6:1のギア比を5:1のハイスピード(今ではハイスピードとは呼べないですが・・)にする事が可能。
アンバサダーにしてはハイスピードですね。
消耗品のドラグワッシャーは、新品へ交換。
袋に入っているのが新品です。
メインワッシャーはカーボン布製(左)です。
IOSオイル、グリスを塗布、組上げます。
このグリス、巻き心地が滑らかで最高です。
古いリールですが、内部パーツは凄く綺麗です。
珍しく大当たりのABUを購入できました。
純正スプールはポン付できるようにそのままの状態にしております。
このリールはTOP専用にして、バラマンディ、トーマン用にする予定なので今回はミラーフィニッシュハンドルにしました。
何時もは、強度を気にしてハネクラのより強度の強いチタン製もしくはジュラルミン製でしたが今回は強度は落ちるが安価で鏡面仕上げした光沢感のある真鍮製ミラーフィニシュハンドルです。
何時もハネクラさんのハンドルの世話になってます。
そしてハンドルを回してみると、何やら聞きなれないノイズがします。
