OLD 5001C
私、左ハンドルのOLD ABU大好き人間なのです。
以前から気になっていた1979年から1981年製のアンバサダをヤフオクで狙っており、遂に1981年を落札致しました。
あまり個体数は多くないかと思われますので、あまり選り好みはできないです。
1979年製の5001Cも狙っております。
何時ものように落札したリールをOHするためにグーバーリールワークスさんへ発送し仕上げていただく事にしました。
左ハンドルの5001Cは 1972年~1981年まで製造され、このモデルが最終モデルであると思います。年代と共に微妙に容姿を変化させてきましたが中味はほぼ同じであると思います。
この微妙な容姿の変化だけなのですが、全てのモデルが欲しくなり物色している次第でございます。
衝撃の事実が発覚
作業前にグーバー様よりリールに問題があるとの連絡が入りました。
問題1:フレームの歪が酷く修正不可。
分かりますでしょうか?微妙に歪んでます。
これではまともに調整ができません。
2:スプール軸の歪があり、こちらも交換しないといけない。
分かりにくいのですが、シャフトが少し曲がっております。
これではまともにスプールが回転しません。
ヤフーオークションでビンテージ物の購入はある種ギャンブルみたいなところがあります。
外れをつかむこともあります。
諦めるしかありませんが、余分な出費がかさみますね。
前回に続き2回連続での不良品です。
涙!
グーバーさんには色々探していただき(感謝です)、フレームは同年代の1981年製の中古品、そしてスプールは新品が見つかったようで新品で調整してもらう事にしました。
結構この新品のスプールとフレーム、物が少なくレアのようです。
パーツ代金は結構なお値段です。特にスプール高いですね。
スプール:9180円
フレーム:6000円
いずれにしろ、代替のパーツが見つかり何よりです。
1981年製 5001C
1973年製と何が違うかと言いますと
1:今までは山型リムであったのが、鍋型リムに変わりました。
2:ハンドルがパワーハンドルに変更され、現行モデルと同じような形です。
下記写真で、1973年製はとても小さく、実用的ではないハンドルでしたが、まと
もに使用出来そうなハンドルになりました。
しかし、マーブル模様で観賞用には良いハンドルですね。
3:レベルワインダーが球形でしたが、現行品のようにタテ縞がはいるようになりま
した。10本程縦に線がはいっているレベルワインダーです。
現行品アンバサダーも縦線が入ってますが、無数に入っております。
OLDは線の数が少ないです。
個人的には、昔の球形のレベルワインダーの方が好きなのですがこのころか
ら1979年ごろからタテ縞の物に変わってきたようですね。
旧型の球形のレベルワインダーは下記写真です。1973年モデル山型リム&球形レベルワインダー
やはりこの方がクラシカル感がありいいですね。
4: 1973年製はアンバサダーの文字が、所謂ビッグAなのですが、ロゴのデザインが変わりました。下記は1981年製
そして1973年製は下記様にビッグAです。
個人的にはビッグAの方がクラシカルな感じで好きです。
分解、チューン、オイル注油
OH後はお気に入りのIOS-01,02,そしてギアグリスを塗ってゆきます。
また、一部パーツを交換してライトチューニングです。
まずは、ハンドル側を外し。
スプールを取出し、エコノマイザーを装着しました。
ボールベアリングと、ギアに注油。
ハンドル側を分解し、ギヤにグリスアップします。
メインギヤは比較的綺麗ですね。
しかし、21世紀では考えられない3.6:1程度の超ローギヤの純正品。
ピラルクには超デットスローリトリーブで誘うので、ピラルク釣りには丁度良いのですが、釣り上げてからはなかなか魚が寄ってこないので大変なギアです。
ドラグワッシャーは消耗品ですので、ハネダクラフトの強化品に交換します。
これに変えるとドラグが強くなりすぎるので、ワッシャーにもIOSグリスを塗り滑りやすくします。ドラグはある程度滑らないとリールが壊れてしまいますからね。
パワーハンドルになったとはいえ、純正品では直ぐにひん曲がってしまうのでハンドルもハネダクラフトのジュラルミンハンドルに交換です。
真ん中がハネクラ製品、純正のパワーハンドルより少し小ぶりです。
そして組み上げます。
完成
ハンドルを変えるだけで随分イメージが変わります。
そして、オイル、グリスをなじませるためにハンドルを何回も回します。明らかにIOSオイル、グリスを注油する前とはフィーリングが違います。
何時までも回していたいと思うほどの心地よさです。
最後まで有難うございました。