赤ベロ 5600C 刻印タイプ
1977年モデル、41年前のオールド アンバサダー5600C 通称“赤ベロ”です
OHにかなり待ちましたが、とうとう手元に届きました。
基本私はサムバータイプのアンバサダーは好きではないのですが、この赤ベロだけは例外です。
むしろ大好きで、個人的にはとてもカッコイイアンバサダーであると思います。
残念ながら、左ハンドルモデルは無いので右巻きです。
1990年代後半に復刻モデルが再販されたようですが、このモデルはオリジナルのタイプです。
オリジナルにも、刻印タイプとシールタイプがあり、大多数は刻印タイプかと思います。
復刻版では改善され、補強されているようですが、オリジナル赤ベロはサムバーが割れる欠点があります。
このリールは今のところ大丈夫のようですが、キャスト毎に使用する箇所なので、何時破損するかわかりませんね。
ABU FOR LIFE
リール屋ピ〇レ〇ク
このアンバサダーはヤフオクで落札後、大阪のリール屋ピ〇レ〇クさんにてオーバーホール、ピ〇チューンをしてもらい、ハネダクラフトのジュラルミンハンドルに交換しました。
ピ〇レ〇クさんからのコメントでは、内部は相当汚れていたようで、さぞオーバーホールは苦労されたかと思います。
リール屋ピ〇レ〇クさんは、どんなリールでもお値打ち価格で修理、OHしてしまうので大変人気のある修理屋さんです。
最近は更に人気を増したのか、郵送で送った場合は相当な納期を覚悟しないといけません。
今回の赤ベロのチューン、OHは実に半年待ちました。
分解レビュー
片方のカップを外すと、右下にバネが付いておりますね。サムバーを戻す機能の為のバネです。今までの私の所有しているアンバサダーにはない機能なため新鮮です。
ピカチューンはコグホイールにボールベアリングを埋め込む加工をします。
外してみると
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ボールベアリングが見当たりません。
おかしいですね。忙しすぎて忘れてしまったのでしょうか?それともこのモデルには埋め込むことができないのでしょうか?
しかし、ここにIOS-01オイルを注油したら、すこぶる回転は良いのでとりあえず良しとしておきましょう。
レベルワインダー、ウォームシャフトを外し、ピカチューンの2個目のボールベアリングはきちんと装着されておりました。
パーツクリーナーで洗浄して、IOS-01、02オイルを注油します。
ここもスプールと連動しているので大事な箇所です。
組み上げ、今度はメインギアのあるカップを外します。
ここもパーツクリーナーで洗浄し、IOSグリスをメインギアとドラグワッシャーに薄く塗ります。
前のオーナーがあまり手入れしていなかったのでしょう、中身が相応汚れていた面影があります。
BC-9は本当によく油が落ちますね。
ドラグワッシャーは結構くたびれているので交換します。
スプールに連動するボールベアリングは既にこのような状態でピカレスクさんで既に交換済です。
樽型のベアリングで、古いオイルで真っ黒でオイルが乾燥しています。
そして組み上げてゆきます。
今回ははサムバーが割れやすいという事なので、スペアのパーツが偶然ヤフオクで売られていたので購入しました。
純正新品のフレームです。
サムバーのみの交換はできないようなのでフレームごと交換します。
フットプレートには番号が何も刻印されていないです。また特に復刻版の様に補強されている形跡もないですね。
実釣の際は、この新品のフレームを使用する予定です。
1977年製のフレームは使用した際に割れてしまったら少しもったいない気がしますからね。
使用予定
こんな古く、汚かったリールでも、ピカレスクさんの様なプロの手にかかると素晴らしい回転と巻き心地のリールに仕上がりました。
IOSグリスとオイルの効果も、感じとれます。
このリールも、ピラルク用に使用したく思います。
ビッグベイトをキャストするには全く問題ないでしょう。
ラインは何時もの
バリバス モーリス 鯰 プレミアム PE6号
このラインは安くて、性能も十分でとてもお気に入りのラインです。
釣り堀のような狭いフィールドでは80m巻きで十分な糸量です。
今回は箱もついておりました。
やはり、オールドアブは独特の雰囲気があり何度見ても飽きないデザインですね。
赤いベロの様なサムバーが黒いボディーとマッチして素敵なフォルムを醸し出しております。
オールド 赤ベロ 5600C 最高です。
YouTubeでも、5600Cの動画アップしてます。
よろしければ覗いて見て下さい。
最後まで有難うございました。