アブ カーディナル33 マミヤOP復刻版
アブの古い形のスピニングには以前から、少し気になる存在でしたが、名前などは分からずにいました。
とあるきっかけでカーディナル444というリールの存在を知り、いつもの物欲が湧いてきましが、よくよく調べると実際に釣りに使うのは難しそうです。チューニングパーツ等々はなく、実際の釣行ではトラブルだらけでストレスがたまりそうです。
さらに調べているとカーディナル33なるスピニングリールがアフターパーツも豊富で今だ現役、渓流ファンから絶大な支持を受けている事がわかりました。
そうなると[ポチッとな] をしてしまいました。しかし、古い設計のリールの為そのまま使うのは難しそうです。
いつもオイルでお世話になっているIOS から色々チューニングパーツが販売されているのを知り改造開始。
チューニング
・Cシステム
・カナリアバネシステム
・プレミアムウッドハンドルノブ 花梨
・ラインローラーハイパー ゴールド色
・ベール強化スプリング
を購入、早速取り付けてみました。
IOSパーツでのフルチューンです。
プラス、ヘッジホッグスタジオ
・ピニオンギア用ボールベアリング SHG-1680HH
も購入。
ボールベアリングは消耗品で、安価なので交換するのがベターです。
純正アブお決まりの大量にグリスがついていたので、綿棒にパーツクリーナーをつけてグリスを取り除きパーツを組み込みました。
構造が単純な為、私でも簡単に取り付けできました。
IOSのホームページやYouTubeに交換の手順が詳しく説明されているので、それを見ながら交換しました。
しかし、ラインローラーとボールベアリングを取り外すには特殊な工具が2種類必要です。
強化ベールの取り付けにもこのツールは必要です。
1つ目は、IOS FACTORY マルチツールです。
このように特殊な形状をしているので、ラインローラーを取り外すことができます。
こちらはアマゾンで購入できます。
ボールベアリング交換
ボールベアリングの取り外しにも特殊な工具が必要です。
TOP スナップリングプライヤ HB-125Fです。
これが無いと、交換に要する時間と大切なリールが傷だらけになりますので、是非購入してみてください。
こちらもアマゾンで購入できます。
Cクリップを外して、シャフトを抜きます。
14mmのソケットレンチでナットを外しスプールを取り外します。
中には特殊なクリップが装着されており、それを外すのに、この特殊工具が必要です。
このように穴に刺して外します。
そうすると、ベアリングが外れて交換できます。
メインギアも同時に外せるようになりましたので、ついでにパーツクリーナで余分な油を取り除きました。
洗浄後、IOSグリスをギアにIOS-01オイルをベアリングに注油します。
ヘッジホッグスタジオのSHG-1680HHベアリング。
ワッシャーチューン
同時に、スプールの巻が改善されるワッシャーを購入したのでついでに付けてみました。
二枚入っており、厚さが違います。薄い方をベアリングの上に装着しましたが、結果は駄目でした。逆プリン巻となり酷くなりたした。
Cシステムを組んだ場合はワッシャーチューンは逆効果のようです。
CAARという会社の通販で、並行巻スペーサーなるワッシャー2枚で1080円です。
Cシステムを組まない方はこのワッシャーで調整してプリン巻き状態を改善する事ができます。
ライン巻き
Cシステムにはピンの位置を変えて、ラインのプリン巻き状態を改善できる機能もあります。
早速抜いて、上の穴に差し替えてみました。
結果、かなり平行に近い巻きになりましたが、まだ少しプリン状態です。
説明書にも記載されておりますが、完全には改善できないようです。
しかし、ピンの位置が下の時と比較するとかなり改善されていますので、まー、これでよしとしましょう。
チューンナップ後フィーリング
余分な古い純正グリスをとり除き、IOSグリス、IOSー01、IOS-02を注油した効果も相まって、明らかに滑らか回転フィーリングです。
カナリアシステムのチリチリ音も品よくgoodです。ボールベアリングの交換も体感できるほどスムースで、巻き心地が軽くなりました。
ベールの戻りもノーマルよりもはっきりと戻るようになりました。純正の時は何かぼやーんとした戻りでしたがメリハリがあり、力強いです。
古い設計のリールですが、手を加えるとこのように明らかにGOODフイーリングとなります。
見た目はハンドルノブとラインローラーがゴールドになっているだけですが、中身はカリカリチューンです。
IOSフルチューンお勧めです。
実釣報告
初戦はBOON MAR PONDS の 巨大バラマンディーでしたが、結論から言うとまったく相手になりませんでした。
ドラグ力が弱すぎて問題外というのが実態でした。
この池は水車がありそこに走られるとラインブレイクします。
その為ある程度魚をコントロールする必要がありますがまったく無理で、完全に魚に主導権がある状況でした。
しかし、ドラグはスムースに大量に出てゆきましたので、IOSのC システムとラインローラーは上手く機能していたと思います。
BOUZのドラグチェッカーでMAXドラグを測定すると1.4kgしかありません。
このドラグ力でも50cm以下のバラマンディーなら戦えると思いますが、80cmクラスのモンスターで、水車の障害物のあるこの池では少し無謀な勝負でした。
管理釣り場や渓流で、4LBラインを巻いた状態ならドラグ性能0.6kg程度で良いので、このリールで十分戦えるかと思います。
やはり、カーディナル33は菅釣り、渓流用ですね。
怪魚相手には少々無謀でした。
次回は日本の管釣りで実釣報告致します。
これだけチューニングするとシマノのヴァンキッシュが買えそうですね。笑笑!
最後まで有難うございました。