DEPS HUGECUSTOM
Depsさんが、怪魚用に販売しているロッドがヒュージカスタムです。
色々種類がありますが、今回は2016年2月に販売されたH2N-64Rについて、ウンチクしたく思います。
ロッド購入のきっかけ
このロッドを購入しようと思ったきっかけは、鵜山和洋さんが出演している ヒュージエクスペディションというDVDのオープニングが、かっこよかったのがきっかけでした。
下記外部リンクで鵜山さんの動画が見れます。
DVDも購入して、じっくりと見ました。
なかなか良い動画でした。
いつか、南米で野生のピラルクを釣ってみたいですね。
Youtubeでも、デプス 奥村社長の開発秘話の動画も、購入を決める要因でした。
これも下記リンクで見れます。
80kgのピラルクでも問題なく、バラマンディ、トーマンクラスなら余裕との事です。
デプスさんの商品は、ゴツク、男らしい商品が多く、個人的には好きでしたが、当時、まだロッドは持っておりませんでした。
しかし、これら動画で一気に購入しようという思いになりました。
用途
このロッドを使用する目的は、タイのアマゾンBKKでピラルク釣りに使用したかったからです。
このロッドに出会うまでは、1ピースのロッドをバスーカーに入れ、超過料金を支払いタイにロッドを持ち込んでいました。
昔の名残で、1ピースロッドが、性能的、強度的にもマストであり、2ピースロッド、3ピースロッドなどは論外という
昔の思考回路でしたね。
笑い・・・
しかし、鵜山さんのDVDなどを見ているうちに、ロッドの性能は進化し、飛行機会社に超過料金を支払うのが、ばからしく感じてきました。
80kgものピラルクを釣り上げられるパックロッドであれば、お金のかかる1ピースロッドに対しての魅力はあるのであろうか?
と思うようになりました。
(今では、使用するロッドはパックロッドばかりとなり、持ち運びに不便な1ピースロッドはほとんど使用しなくなりました。)
試しに、H2N-64Rをヤフオクで購入してみることに。
人気があるのか、ヤフオクでも、結構なお値段でした。
しかし、ロッドが届き、開封すると、「なんて、カッコいいロッドなんだ」というのが第一印象でした。
また、ずいぶんとゴッツいロッドで、「これは折れる気がしないな」 というのが第一印象でした。
アマゾンBKK ピラルク釣行
アブ アンバサダーをセットし、数回アマゾンBKKで、ピラルクを釣ってきましたが、ある日、リールのドラグを結構締めた状態で臨んでおりました。
ドラグを強くして、バレる前に速やかに釣り上げたかったからです。
とはいってもアンバサダーなので、おそらく4kgほどのドラグ力しか、かかっていなかったかと思います。
魚がHITしたので、渾身の力で、締めまくったリールでフッキングをしたその瞬間、ヒュージカスタムは
バキッ!
波継の継ぎ目が見事に折れてしまいました。
この剛竿が折れるなんて、その当時は夢にも思いませんでした。
中古であったので、不良品?・?と思ったりもしました。
しかし、今思い起こせば、60kgクラスのピラルクがヒットしているのに、PE6号、ショックリーダー100LB、フックST-66
等のヘビースペックタックルで、しかも、ドラグを締めまくった状態で、大の大人が渾身の力でフッキングしたら、そりゃー折れます。
アマゾンBKKでピラルクを釣るにはドラグ力はさほど必要ありません。
2.5kgあれば十分ですし、この程度なら渾身のフッキングをしてもロッドは折れることはありません。
しかし、当時はそのような経験も知識もなく無茶をしたもんです。
ロッド修理
デプスさんに、メールで問い合わせしたら、折れたパーツを交換してくれるとのこと。
お値段は23000円ほどでした。
パックロッドのいいところは、折れたパーツを交換すれば、また使用できます。
ただし、調整が必要なのでロッドをデプスさんに発送しないといけません。
デプスロッドを扱っている釣り具屋さんに持ち込めば対応してくれるとのことで、イシグロさんにお願いし、無事修理完了。
そして、今も愛用しております。
アマゾンBKKで一番よく使用しているロッドかと思います。
H2N-64R タイで使用するなら?
このロッドはタイの釣り堀では、アマゾンBKKや、アラパイマフィッシングパークで使用するのが一番良いロッドであると思います。
正直、パイロット111、ブンマーポンドで バラマンディ、トーマン相手では、少し硬すぎる感じがします。
オーバースペックです。
かといって、100kg級のメコン大鯰のいるブンサムランでは、少し役不足です。
100kg級のメコン大鯰がヒットするかもしれないです。
私も、170cmほどのメコン大鯰を釣ったことがありますが、半端ないです。
さすがのH2N-64Rでも苦戦するかと思います。
メコン大鯰には、GT用のタックルが必要かと思います。
ブンサムランでメコン大鯰を釣るときは、特にこだわりがなければ、タックルを借りれますのでそれを使用するのが無難かと思います。
H2N-64Rはレッドテールキャットフィッシュやピラルクがちょうど良いサイズではと思います。
キャストするルアーですが、正直あまり軽量なルアーは投げにくいです。
例えば、ジャッカルのギロンはアマゾンBKKでは定番ルアーですが、このルアーは問題なくキャストできます。
しかし、ベビーギロンとなると非常にキャストしにくいです。
このような軽量ルアーをキャストするにはもう1ランク柔らかい、H1N-60Rや HS1N-66Rクラスならキャストできますね。
逆に、H2N-64Rはブルシューター160、ブルフラット5.8インチなどは問題なくキャスト可能です。
私は、H1N-60Rや HS1N-66Rなどの柔らかいロッドを使用して、ピラルクに臨むことも多々ありますが、正直、H2N-64Rのほうがはるかに楽にピラルクをキャッチできます。
ロッドのパワーが違うので、H1N-60RやHS1N-66Rですとどうしても時間がかかります。
時間がかかるので、相当疲れるし、バラスリスクも増えますね。
ロッドのパワーが魚に負けている感じがします。
H1N-60RやHS1N-66Rは バラマンディーにはちょうど良いパワーのロッドであると思います。
7kgの大型バラマンディーでも楽しくファイトできます。
ですので、タイでデプスロッドでピラルクを狙う方は H2N-64Rをお勧めします。
日本の、淡水ルアーフィッシングではこのロッドのパワーを活用できる魚はなかなかいないかと思います。
雷魚釣りにはいいかもしれませんね。
釣ったことはないのですが、60cmのバスなどは余裕過ぎて楽しくないかもですね。
海のパワフルな魚、例えば、四国でアカメなどを狙うには十分なパワーがあるかと思います。
デプス ヒュージカスタム ブランクス
デプスさんは自体では、ロッドのブランクスは生産していないので他の会社に依頼して製造してもらっていると思われます。
ブランクスは、ゼナックさんでOEM生産をしているとの噂です。
そこで、ゼナックさんのHPを覗いてみると、確かに造りがヒュージカスタムによく似ております。
よく似た造りから、おそらく、ゼナックさんで製造しているのは間違いないのではと思っております。
グリップエンドなどは非常に似ております。
ゼナックさんは日本製で60年の歴史のある会社で、海釣りでは結構実績のある会社のようで、安心感がありますね。
H2N-64R SPEC
仕舞寸法は78cm 70L~80Lクラスのスーツケースに収納できます。
ガイドは大きめで、FGノットが引っ掛かりにくいです。
PE6号や8号に100LBナイロンをFGノットで組んでもOKです。
ガイドはSICガイドでダブルフット、ダブルラッピングで強度は問題なし。
グリップエンドはハイカコルクグリップエンド
重量は186gと軽量
継ぎ目は 並継(グリップ) と 印籠継(穂先) になっております。
6.4フィートで、とても扱いやすい長さ。 ミノーのジャークはとてもしやすいです。
YouTubeでもこのロッドについて動画UPしていますのでよろしければ覗いてみてください。
怪魚遠征
これから、海外へ怪魚遠征を検討している方は、ロッドは必ず2本以上持って行ってください。
私のように、ロッドを折ってしまう事もあるので、1本だけでの遠征は非常にリスキーです。
例えば、
アマゾンBKK用に
H2N-64R と Fishman BC4 MXH
パイロット111用やブーマーポンド用に
H1N-60R と HS1N-66R
等々。
その用途に合ったロッドを2本ほどあったほうが良いかと思います。
最後までありがとうございました。