オールド アブ アンバサダー 6000C 波型カップ
海釣り用に、沢山糸が巻けるオールド アブ アンバサダー 6000番代をヤフオクで探していたら、
なんと、
とても程度の良い個体が入手できました。
キズは殆どなく、あまり使用していなかったのではと思われます、
革製のケースもとても綺麗
説明書、分解図までついていました。
Aの字が大きいので、通称BIG Aと呼ばれる個体です。
フットナンバー724400、1972年製ですね。
丁度私と同じ歳の47歳のリールです。
この時代のアンバサダーは作りがとても良く、コスト合理化の為の安価なパーツは使われていません。
アブリールの品質がとても良かった時代です。
ギア比はとても低いのですが、船の海釣りでは30号の重りを使用したりするので、巻き上げる力の強いローギアは良いですよ。
今回の個体は程度が非常に良いので、自分で分解して、OHします。
フレーム修正が必要そうな、程度が悪いリールはグーバーリールワークスさんに何時もお願いしてます。
下記URLがグーバーさんのHPです。
https://gooberreel.jimdofree.com/
OHスタート
油脂類はIOS社製。
IOSギアグリス
IOS-01 オイル
IOS-02 オイル
詳細は下記リンク
素晴らしい油脂類です。
パーツクリーナーは和光ケミカル
開けてみると、中身もとても綺麗。
この時代のコグホイールは金属パーツが使われてますね。
最近のアンバサダー は全て樹脂製。
お金かかってますね。
パーツクリーナーで油脂類を全て落とします。
海釣りで使用するので、グリスを薄く均等にカップ内に塗りつけます。
ベアリングも、良くパーツクリーナーで洗浄します。
この時代は樽型ベアリングです。
今は中々売ってないですが、ハネダクラフトさんから出てたと思います。
樽型はスプールの力を分散させるので、フレームが歪みにくい利点があるようです。
このあたりもしっかり良いパーツを選んでますね。
レベルワインダーも分解洗浄。
IOS-01オイルを注油。
ハンドルを固定するのは通常クリップですが、この時代はねじで固定してます。
リストラされてない、高価なアンバサダーですね。
メインギア側のカップもとても綺麗です。
メインギアはバラシ、洗浄します。
ギアのシャフトにはIOS-02オイルを塗ります。
ここにグリスを塗ると巻き心地が重くなります。
IOS-02くらいが丁度良いのでは。
メインギアにはギアグリスを薄く均等に塗ります。
ベアリングを固定しているクリップがあります。
これを外すにはトッププライヤー。
この様につまんで外します。
オールドカーディナル3や4を分解する際にも必要な特殊な工具です。
アブ好きなら買っておいて損はしないかと思います。
ベアリングは洗浄し、IOS-01を注油。
カップにはグリスを薄く塗り、塩水からリールを守ります。
組み立て完了。
ハンドルはハネダクラフトさんのミラーフィニッシュストレートに変更です。
本当はより強靭なチタンストレートが欲しかったのですが、残念ながら売り切れでした。
真鍮製ですが、純正よりは遥かに強度があるでしょう。
また、90mmと長いので巻き上げも楽です。
オールドアブ、カッコイイですね。
波型カップが個人的には一番好きです。
レトロな雰囲気がたまりません。
レベルワインダーが球形なのも、妥協しない物作りの精神を感じます。
ライン巻きとショックリーダー
そして、ラインは
お値打ち価格のG-Soul X8 Pe4号
300mあります。
全て巻けるかな?
高速リサイクラー2.0でカチカチに巻いてみました。
高速リサイクラーは下記リンクを参照してください。
優れものです。
なんとか300m巻けました。
海釣りはどんな化け物がヒットするかわからないので、なるべく沢山巻けた方が良いです。
そう言う意味ではアンバサダー 6000番代はいいですね。
次はショックリーダー を結びます。
難しい、FGノットです。
しかし、ハピソンラインツイスターなら簡単にFGノットが結べます。
くわしくは下記リンクを参照して下さい。
見た目は下記様です。ピラルクを何匹も釣りましたが、全く問題ありません。
以上で全て完了。
アンバサダーは構造がシンプルなので、海釣りした後自分で簡単に塩抜きして御手入れできるのが良いですね。
最後までありがとうございました。